呼吸する絵本

この作品は、ゼミ生が持ってきた思い出深い本をみんなで輪読しながらそこから 各々がテーマを発見し制作するというものです。ゼミ内の発表で仕掛け絵本を紹介する人が多かったことや、昔お母さんに絵本を読み聞かせてもらった経験を覚えていたりする人がいたという点から、新しい絵本の形を模索しました。絵本には”、”や”。”など台詞の調子が存在し絵本によってそのリズムが異なってきます。そこで、お母さんが読んでくれた絵本の音読のリズム、その耳で聞くリズムを、光を使うことで目で見るリズムに変換しようと考えました。また、本の形も人が本を開いて絵本を読み出すというところから、本を開くことで光が点滅しその絵本のリズムを目で見ることが出来る仕掛けにしました。本が点滅する様子を本が命を持って呼吸している様子に見立て「呼吸する絵本」としました。

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仕組み
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本を閉じた状態だと中の光は消えたままで、本を開くことで光が点滅をはじめます。絵本の中は蛇腹状になっており絵本の台詞が印刷されています。絵本の光のon/offは、Arduinoというマイコンと曲げセンサーを用いて本の開き具合を検出し切り替えています。この作品では、出来る限り本という形を残しておきながら、本を開く行為から仕掛け絵本の紙が立体になる驚きや、本の情報を知覚出来る ( 光の点滅で台詞のリズムが分かるということ ) よう心がけて制作しました。